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Motionで複数のマスクを組み合わせる
1つのマスクだけでは、必要なマスクのシェイプを作成するのが不可能なことがあります。たとえば、内部に穴が開いているイメージにマスクをかける場合、少なくとも2つのマスクが必要です。すなわち1つはオブジェクト全体にマスクをかけるためにブレンドモードを「追加」に設定したマスクで、もう1つはイメージ内に必要な穴を開けるためにブレンドモードを「減算」に設定したマスクです。下の例で、ダイバーの腕と足の間の空間にマスクをかけるには、3つの重複するマスクを作成し、そのうち2つのブレンドモードを「減算」に設定するのが唯一の方法です。
複雑な輪郭のイメージにマスクをかける必要がある場合や、動く部分が複数あるオブジェクトをロトスコープする場合にも、複数のマスクが役立ちます。マスクのシェイプをロトスコープするを参照してください。
どのような理由でも、「マスク」インスペクタで各マスクのマスクブレンドモードを調整することで、いずれのオブジェクトに対しても複数のマスクを簡単に組み合わせることができます。
各マスクのブレンドモードによって、レイヤーに以前から存在するアルファチャンネルに対して、マスクを追加するのか、減算するのか、または置き換えるのかが決まります。また、マスクの相互の関係にも、ブレンドモードが影響します。最後に、レイヤーに適用されたすべてのマスクが、指定のブレンドモードによって組み合わされ、そのレイヤーの最終的なアルファチャンネルが作られます。
ブレンドモードの動作は、「レイヤー」リストでの各マスクの順番によっても決まります。特に「置き換え」ブレンドモードと「交差」ブレンドモードがこれに該当します。たとえば、「交差」に設定したマスクは、「レイヤー」リストでその下にネストされているすべてのマスクに影響を与え、レイヤーでマスクが互いに重なり合う領域のみをマスクします。同様に、「置き換え」モードに設定したマスクは、「レイヤー」リストでその下にあるすべてのマスク(存在する場合はイメージレイヤーの組み込みのアルファチャンネルを含む)をオフにします。
マスクブレンドモードについて詳しくは、「インスペクタ」のマスクコントロールを参照してください。
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