2023年度 秋学期に長期交換留学をした学生の留学報告です。質問形式で留学の様子を教えてもらいました。
Q. 留学期間と留学先について教えてください。
A. 私は2023年10月10日から、2024年2月24日までシンガポールに交換留学をしに行きました。
Q. 授業面について教えてください。
A. シンガポールで履修した授業は3つあり、どれも20人ほどの少人数制のクラスで行われていました。シンガポールの生徒は学面においてとてもまじめな姿勢を見せており、積極的な挙手や発言による自己アピール能力に驚かされました。どの授業も毎回挙手発言の時間があり、ほとんどが私よりも年齢が低いにもかかわらず、自分の答えに自信をもって発言している姿をみて刺激を受けました。
シンガポールを選んだ理由として、過去に調べた際に勉学に強いという記事をたくさん見たからだったので、その場に行って実際に授業を受けるたび、「これだから彼らは勉強ができるのだ。」と感じさせられる日々でした。
また積極性だけではなく、授業を楽しんで受けている人が本当に多かったことに関心を受けました。先生の授業進行がうまいのもありましたが、何よりも生徒がその授業に対して関心を持っていることがこちらまで伝わってきました。
初めはずっと彼らに対して、「なんでこういう風にできるのだろう」という疑問しかありませんでしたが、今こうして授業を終えてみて、先生と生徒全員が一つの輪になってできていたことが大きかったと感じます。日本からの留学でだれのことも知らない私でさえも、彼らは快く受け入れてくれ、たくさんのコミュニケーションを交わして人とのつながりを増やすことができました。授業の内容に関しては、私が過去に学んできていた授業ではなかったため、理解や暗記をすることにはかなり苦労をしました。
また、日本とは授業制度に大きな違いがあったことも私にとって大きな壁となりました。毎週、各授業の先生たちが録画をした2時間ほどの予習ビデオやそれに対する課題を行うだけで、各動画を3周ほど繰り返していました。何度も授業に追いつけないことが多くあり、何度も諦めを考えたことがあった中で、クラスメイトや先生が優しく声をかけてくれたことで最後まで何とか乗り越えることができました。
Q. シンガポールでの生活面について教えてください。
A. まず一番に感じたことは、向こうの物価の高さでした。幸い日本円とシンガポールドルの換金率はそれほどの差がなかったのですが、それにしても食べ物は一番安いチキンライスで500円ほどであり、おなかいっぱいまで食べようと思うと毎食1200円を超えてきてしまうので、とにかく出費を抑えるのに必死で、自身の体重も6キロほど落ちました。
スーパーでは、ほとんどの商品が輸入品であり、日本と比較すると1.5倍かそれ以上の値段がついていたと思います。食べ物において自分に合わないと思うようなことはなかったので、インド料理、ベトナム料理、マレーシア料理、タイ料理を楽しむことができました。
シンガポールは、とても安全な国であり、なんといってもホームレスであることやポイ捨て、立ちションやガムをかむことを禁止されている国なため、公共の場所が常に清潔に保たれていました。
どこに行っても清掃員や自動掃除機が必ずその場の清潔を保っていました。マーライオン、マリナベイサンズ、ガーデンズバイザベイ、セントーサ島やユニバーサルスタジオなど、小さい国にもかかわらず観光名所がたくさんあり、だからこその物価高も正直納得のいくものでした。
Q. 留学中の交友関係について教えてください。
A. 現地では同じ学部に私を含め、19人の交換留学生と出会いました。韓国人8名、フランス人3名、フィンランド人2名、台湾人2名、ドイツ人1名、スペイン人1名、オーストリア人1名、私日本人1名でした。
別の学部にいた韓国人2名とドイツ人2名も交流を行いました。私にとって日本人のいない環境はとても恵まれており、より一層言語に集中することができました。特に私は、アジアから来た留学生よりも、ヨーロッパからきている留学生とより仲良くできていたので、文化や経験の違いを学ぶことができ、誰の力も借りずに言語の壁を乗り越えたことで自分自身への自信につながりました。
19人の留学生の中で私が最も仲良くなったのはフランス人2人でした。彼らのおかげで私はいろんなところに旅をすることができました。また、彼らは私の価値観を大きく変えてくれ、1番私を成長させてくれた人物でした。
価値観の差から2人と喧嘩をすることもありましたが、最後まで乗り越えてこられたのは2人のおかげなので、彼らには感謝を伝えきれないくらい感謝しています。たった5か月間のようでしたが、たくさんの人とかかわることができたし、彼らといろんなところに行った思い出はこれから先も自分にしかわからない宝物のような時間だったと思います。
Q. 留学中に行った旅行について教えてください。
A. 私は留学期間中5か月の中で、マレーシア(ジョホールバル、クアラルンプール)、ベトナム、タイと、周辺のアジアにバスや飛行機を利用していきました。
特にマレーシアには、バス1時間ほどで行くことができたため、ジョホールバルには2回行きました。ベトナムには、母と一緒に訪れることができたので、プチ家族旅行のようで楽しかったです。
授業が終わって留学から帰る前に、仲の良かったフランス人2人とタイへ行きました。これらの旅行したアジア圏は、とても近いし物価はどこも安かったのですが、治安や交通量、文化の違いをそれぞれ感じることができたので、このような面でもシンガポールに留学したことは間違いなかったなと思います。
時間とお金に余裕があれば、カンボジア、インドネシア、フィリピンにも行きたかったのですが行けなかったので、将来行きたいと考えています。
Q. 留学を考えている方にひとことお願いします。
A. 留学先をシンガポール留学にして大正解でした。これから留学に向かう人で国に悩んでいる人がいたら、「ぜひシンガポールに」と紹介したいです。