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大阪府枚方市(ひらかたし)で暮らす吉村さんご家族。
オープンな台所収納に、土間から繋がる開放感のあるリビングなど、生活感がどうしても出てしまいそうですか、すっきり整頓されたお部屋が維持されています。
なにやら、日々の掃除や収納は吉村さん流のルールのもと行われているとのこと。無理せず心地よく暮らすための工夫について伺いました。
詳しいお部屋のインタビューはこちらから↓
暮らしのアイデア①
目に入るところは、気分のあがるものや収納方法で
夫婦でアイデアを出し合って作り上げたお気に入りの台所。
「オープンな収納」を望んでいた吉村さんたちはどんな工夫をしたのでしょうか?
「ワークトップより上は造作、下は無印良品のステンレスラックを使う前提でスペースを作ってもらいました。
収納については、お気に入りの調理器具やカゴなど目で見て気分の上がるものを手前に並べるようにしています。
逆に生活感がある使用頻度が低い調味料などは、奥の方に入れて目に入りすぎないようにしています」
また、空間に馴染みづらいパッケージの消耗品や細々とした調理器具はカゴに収納して、表に出ないようにひと工夫していました。
これらとは別に、シンク上のウォールシェルフは吉村さんのテリトリー。
「好みの器やお花など、定期的に見直しながらディスプレイを楽しんでいます」
毎日使う空間だからこそ、目に入るものを整えることが居心地の良い空間に繋がっているんですね。
暮らしのアイデア②
掃除の頻度はゆるく設定。マイルールで“きれい”を維持
見せる収納をメインとした台所や開けたリビングだと、どうしても埃や汚れが目に入ってしまいますが、そこは掃除にマイルールを決めて取り組んでいました。
「生活していて埃は結構目立ちます。その際に、常に掃除をしないと!というスタンスではなくて、『自分が気になったら掃除する』といったゆるい気持ちでハードルを低くすることで、無理せず心地よく暮らしています」
住み始めて5年。きれいな台所が保たれている背景には、日常的に無理のない範囲でのちょっとしたルールが存在します。
たとえば、野菜を拭いた後のキッチンペーパーなど、そのまま捨てるにはもったいないと感じるものでサッと埃や汚れを拭き取ること。
こういった小さなアクションを日々積み重ねることが頑張りすぎずに“きれい”を保つ秘訣なのですね。
家全体の掃除をする際にも、自身の性格や経験を活かしてルーティーンを決めているそう。
「気になったところから掃除するのではなく、順序を決めて毎回取り組んでいます。
昔は気になるところからやっていたのですが、いろんなところに手を付けてしまい、結局掃除できてないと気づくことがよくありました。
いまでは、気分のあがる台所から掃除をはじめています。毎度目に入るところでお気に入りの場所なので、ここだけでもきれいになっていれば、だいぶ印象が変わります。
ちなみに台所を掃除するときは、コンロやシンク上のあとに、ワークトップ下や食器棚の順で掃除をしています」
台所が終わるとダイニングテーブル、ソファのあるリビングへ移っていくのだそう。
最後に土間や階段から引きで見て、全体がきれいになっていると満足度も高いといいます。
順序が決まっているとかかる時間や進捗度も分かりやすいのがいいですね。筆者も早速、順序を決めて取り組んでみようと思います。
暮らしのアイデア③
環境にやさしい暮らしを考えて選んだ道具で、生ゴミを減らす
吉村さんが1つ前の記事の「これからの暮らし」でも語っていたように、生活するうえで大切にしているのが、人にも地球にもやさしい暮らし。環境への思いが住まいに関する選択にも現れています。
「健康的に長生きしたいという考えのもと、食について考えるようになり、食事で使う道具も選ぶようになりました。消耗品も繰り返して使えるものを購入するようにしています。
最近では、自分たちの出すゴミについても考えるようになり、試験的に生ゴミ処理容器のキエーロを使っています。本当に生ゴミが消えはじめたときは感動しましたね。
憧れや理想はいろいろとありますが、まだまだ台所にもプラスチックのものが多いので、木や竹のものに変えるなどできることから取り組んでいきたいと思います」
人や環境にやさしい道具を選択してゴミを減らすといった行動はとても参考になりますね。
収納も掃除も無理せず、ゆるいルールのもと自分の気分が上がるポイントに目を付けながら、吉村さんのように少しずつ快適な暮らしを実現していきたいものです。
生活感、どこいった…?みんなの部屋の出演者による「無印良品のアイテムを使った収納アイデア」