この記事は、Chrome 管理者と Chrome アプリの開発経験があるデベロッパーを対象としています。
管理者は、管理コンソールを使用して Chrome キオスクアプリをカスタマイズできます。たとえば、キオスクで実行している Chrome のバージョンをアプリで管理したり、デジタル サイネージでキオスクアプリを自動的に起動したりできます。
ChromeOS デバイスでキオスクアプリを自動起動する
キオスクアプリを自動的に起動するように設定すると、ChromeOS 搭載デバイスを単一の用途に特化したデバイスとして使用することができます。デバイスには複数のキオスクアプリをデプロイできますが、デバイスの起動時に自動的に起動するように設定できるアプリは 1 つだけです。たとえば、ユーザーがキーボードとマウスを使用せずに操作するデバイスで、アプリが自動的に起動するように設定できます。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [アプリと拡張機能] [キオスク] に移動します。
- (省略可)設定を部門やチームに適用するには、横で組織部門を選択します。手順を見る
- [自動起動するアプリ] の横で、ChromeOS デバイスで自動的に起動させるアプリを選択します。
- アプリ ウィンドウでデプロイや自動起動などの設定を行います。
キオスクアプリで Chrome のバージョンを管理する
Chrome 52 以降でサポートされています。
キオスクアプリで ChromeOS デバイスの Chrome のバージョンを管理すると、アプリやアプリの特定の機能が最新の Chrome リリースと互換性がない場合でも、デバイスの動作を安定させることができます。
次の場合にのみ、キオスクアプリで Chrome のバージョンを管理することをおすすめします。
- テストのプロセスが ChromeOS アップデートの標準的なサイクル(6 週間)と一致しない場合。
- 安定性に問題が生じるかもしれない重大なリスクがある場合。
手順 1: キオスクアプリのマニフェスト ファイルで OS バージョンを設定する
- 指定する ChromeOS のバージョンを確認します。
- CrOS-OmahaProxy CSV Viewer に移動します。
- 組織内で最も多く使用されているデバイスの chrome_version の値をメモしてください。
- アプリの manifest.json ファイル内の
required_platform_version
をその値で設定します。
例:"required_platform_version”: “8350”
- ChromeOS のバージョンが準拠していない場合でもアプリを最新バージョンに自動更新するには、
always_update
を true に設定します。
この 設定例 では、required_platform_version
を 8350
に設定し、アプリの自動更新を常に許可しています。
手順 2: キオスクアプリで Chrome のバージョンを管理する
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] [デバイスの設定] に移動します。
- (省略可)設定を部門やチームに適用するには、横で組織部門を選択します。手順を見る
- 自動起動のキオスクアプリの場合は、[デバイスの更新設定] に移動します。
- [自動更新の設定] をクリックします。
- [アップデートをブロックする] を選択します。
- [保存] をクリックします。
- [キオスクで更新を管理] をクリックします。
- [キオスクアプリによる OS のバージョン管理を許可する] を選択します。
- アプリのマニフェスト ファイルに
required_platform_version
が記載されていることを確認して [OK] をクリックします。 - [保存] をクリックします。
- [自動更新の設定] をクリックします。
- 他のすべてのキオスクアプリの場合は、[デバイスの更新設定] に移動します。
- [アプリで更新を管理] をクリックします。
- [アプリを選択] をクリックします。
- Chrome ウェブストアでキオスクアプリを検索します。
- [アプリに対して OS のバージョンを固定する] をクリックします。
- [保存] をクリックします。
手順 3: ポリシーが適用されていることを確認する
- 管理対象の ChromeOS デバイスで、chrome://policy にアクセスします。
- [ポリシーを再読み込み] をクリックします。
- 自動起動のキオスクアプリの場合:
- AllowKioskAppControlChromeVersion の場合は、[ステータス] が OK で、[ポリシーの値] が true であることを確認してください。
- DeviceAutoUpdateDisable の場合は、[ステータス] が OK で、[ポリシーの値] が true であることを確認してください。
- 特定のキオスクアプリの場合:
- DeviceTargetVersionPrefix の場合は、[ステータス] が OK に設定されていることを確認してください。
- DeviceTargetVersionPrefix の場合は、[ポリシーの値] がアプリのマニフェスト ファイルの
required_platform_version
に設定されている値と同じであることを確認してください。
一般的な使用方法
事例 | 結果 |
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アプリのマニフェスト ファイルに |
デバイスは、ChromeOS の最新バージョンが利用可能になると、最新バージョンに自動更新されます。 |
アプリのマニフェスト ファイルで、 |
アプリ デベロッパーがアプリを読み込もうとすると、chrome://extensions にエラー メッセージが表示されます。Chrome ウェブストアからアプリをインストールまたは更新するには、 |
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アプリはインストールされますが、 注: Chrome ウェブストアから初めてアプリをインストールするときに |
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アプリはインストールされず、クライアント デバイスでは引き続き旧バージョンのアプリが実行されます。 |
キオスクアプリがアクセスできる URL を指定する
キオスクアプリからアクセスできるウェブサイトを制限するために、アクセスをブロックまたは許可する URL を最大 1,000 個指定できます。
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管理コンソールで、メニュー アイコン [デバイス] [Chrome] [設定] [デバイスの設定] に移動します。
- (省略可)設定を部門やチームに適用するには、横で組織部門を選択します。手順を見る
- [キオスクの設定] に移動します。
- [URL のブロック] をクリックします。
- 必要に応じて以下に URL を入力します。
- ブロックされる URL - キオスクアプリからのアクセスをブロックする URL を指定します。
構文と例については、[デバイス] > [ブロックされる URL] をご覧ください。 - ブロックされる URL の例外 - キオスクアプリからのアクセスを許可する URL を指定します(URLAllowlist)。[ブロックされる URL] で同じ URL が指定されていても、アクセスが許可されます。
構文と例については、[デバイス] > [ブロックされる URL の例外] をご覧ください。
- ブロックされる URL - キオスクアプリからのアクセスをブロックする URL を指定します。
- [保存] をクリックします。