すべての人に健康と福祉を
健康と福祉へのアクセスは、人権であり、人類の繁栄の基礎となるものです。しかし、途上国の住民や、なかでも女性や子供など最も弱い立場に置かれた人々は、十分な支援が受けられない状況にいます。人々の健康状況を根本から改善するためには、病気の予防、徹底した予防接種プログラムの支援、性と生殖に関するケアや教育への平等なアクセスを提供する、ユニバーサルで安価な医療制度の確立が求められます。
現在、世界の人口の半数以上が都市部に住んでいることから、国連大学では、都市部の健康ガバナンスに特に重点を置き、非伝染性疾病(NCDs)の増加を食い止め、懸念される病原菌の発生への対応を強化する研究を行っています。また、自然災害による健康被害の減少にも重点的に取り組んでいます。このほか、安全な水の供給や下水設備の整備など、健全な開発にとって極めて重要な要素について評価し、これらが今後の福祉政策の中で確実に強化されるよう取り組んでいます。