飢餓をゼロに
世界では今も、8億人近くが飢餓と栄養不良、低い生産性と病気の連鎖に陥っています。2030年までに飢餓に終止符を打つということは、単に必要とする人々に食料を提供するだけにとどまりません。目標を達成するためには、農村部および都市部の食料システムに大規模な投資を行い、持続可能な農業の拡大、生活の改善・健康の向上に対する支援、安定して末長く機能する流通ネットワークの構築を目指す必要があります。
国連大学では、食料の安全保障について総合的な研究アプローチをとっています。アフリカの食料・飼料の生産量向上を目指す取り組みは、生活の保障、社会的・経済的な生活状況の向上、および農村部の経済状況の改善に役立っています。また、気候変動、土壌生産性の低下、水不足の深刻化に対しては、排水の安全な農業利用により農家の資源アクセス向上を目指す革新的な取り組みを主導しています。