動的データマスキング
Amazon Redshift の動的データマスキング (DDM) を使用すると、データウェアハウス内の機密データを保護できます。Amazon Redshift が機密データをクエリ時にユーザーに表示する方法を、データベースで変換せずに操作できます。特定のユーザーまたはロールにカスタムの難読化ルールを適用するマスキングポリシーを通じて、データへのアクセスを制御します。これにより、基になるデータを変更したり、SQL クエリを編集したりすることなく、プライバシー要件の変更に対応できます。
動的データマスキングポリシーは、特定の形式に一致するデータを隠したり、難読化したり、仮名化したりします。テーブルにアタッチされると、その 1 つ以上の列にマスキング式が適用されます。さらにマスキングポリシーを変更して、特定のユーザーのみに適用したり、ロールベースのアクセスコントロール (RBAC) で作成できるユーザー定義のロールにのみ適用したりできます。さらに、マスキングポリシーを作成するときに条件列を使用してセルレベルで DDM を適用できます。条件付きマスキングの詳細については、「条件付き動的データマスキング」を参照してください。
難読化レベルの異なる複数のマスキングポリシーをテーブル内の同じ列に適用し、それらを異なるロールに割り当てることができます。1 つの列に異なるポリシーが異なるロールに適用されている場合に競合が発生しないように、アプリケーションごとに優先順位を設定できます。これにより、特定のユーザーまたはロールがどのデータにアクセスできるかを制御できます。DDM ポリシーでは、SQL や Python で記述されたユーザー定義関数、または AWS Lambda を使用して、データを部分的または完全に編集したり、データをハッシュしたりできます。ハッシュを使用してデータをマスキングすることで、機密情報にアクセスせずに、このデータに結合を適用できます。